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MS9 新メンバー環境構築ガイド【必須編】

ms9 onboarding mac setup

★この記事の全文をコピーして、AIに「この通りに設定をガイドして」と渡すと便利です

MS9 新メンバー環境構築ガイド【必須編】

対象 macOS: macOS Sequoia(15)以降 最終更新: 2026-08-29 想定読者: エムズナインに入社したばかりの新メンバー(Mac初心者OK) 所要時間: 約2〜3時間


はじめに

この記事は、エムズナイン株式会社(MS9)の新メンバーが MacBook を受け取ってから開発を始められるまで の環境構築をガイドします。

上から順番に進めるだけで、必要な設定がすべて完了します。

7つの Phase に分かれています:

Phase内容所要時間目安
Phase 0最初にやること(アカウント作成・Claude Desktop導入)20分
Phase 1土台を作る(Homebrew)15分
Phase 2macOS 基本設定30分
Phase 3開発ツールのインストール30分
Phase 4MS9 固有のセットアップ30分
Phase 5ユーザー辞書セットアップ15分
Phase 6完了確認10分

この記事の使い方(重要)

Phase 0 で Claude(AIアシスタント)のデスクトップアプリ を一番最初に使えるようにします。それ以降、どこかの手順で分からないことが出てきたら、この記事をコピーして Claude に貼り付け、「この記事の手順どおりに、1つずつ確認を取りながら進めて」と頼んでみてください。専門用語も解説しながら、あなたのペースで一緒に進めてくれます。

並行作業について:

Phase 0 の一部(Slack 参加・Claude のログイン情報の受け取り)は管理者の対応が必要ですが、それ以降の Phase 1〜3 は完全に単独で進められます。Phase 4 に入るタイミングで 1Password の招待 が必要になるので、そこが合流ポイントです。GitHub の招待は Phase 0 の時点で申請するため、Phase 4 に着くころには権限が付与されているはずです。

あなた:   Phase 0(アカウント作成)→ Phase 1〜3(土台・macOS・開発ツール)→ ★ここで合流 → Phase 4〜6
管理者:   Slack招待 → GitHubユーザー名を受領 → 組織招待+チーム追加 → 1Password招待 ──→ ★

この記事で手に入る環境:

ツール役割
Google Chrome標準ブラウザ(拡張機能込み)
HomebrewMac 用パッケージマネージャー(ソフトの一括管理)
Rectangleウィンドウを画面の左右にきれいに並べるツール
RaycastSpotlight の強化版ランチャー
Karabiner-ElementsUS配列キーボードでの日本語入力切替を快適にするツール
GitHub CLIGitHub をターミナルから操作するツール
Node.jsJavaScript の実行環境
bunパッケージマネージャー(npm互換)
cmuxClaude Code 統合ターミナル
PlemolJP Console NF日本語対応プログラミングフォント
1Password CLI認証情報をターミナルから安全に取得するツール
Claude Codeターミナルで動く AI コーディングエージェント
TypelessAI 音声入力ツール

Phase 0: 最初にやること

管理者の作業(招待)を待つ時間が発生するステップから先に片付けます。

0-1. Chrome とブラウザ拡張を準備する

MS9 ではブラウザに Google Chrome を使います。

  1. https://www.google.com/intl/ja_jp/chrome/ から Chrome をダウンロード・インストール
  2. Chrome ウェブストアで、以下の拡張機能を追加する
    • Claude 拡張機能(Web ページの内容を Claude に読ませたり、要約させたりできます)
    • 1Password 公式拡張機能(後述する 1Password のパスワードをブラウザで自動入力できます。Phase 4 でデスクトップアプリを導入・サインインすると、この拡張機能でも自動入力が使えるようになります)

0-2. Slack に参加する

管理者から届く招待メールのリンクから Slack に参加し、プロフィール(名前・写真)を整えてください。


0-3. GitHub アカウントを作成する

GitHub(ギットハブ) とは、プログラムのソースコードをインターネット上に保存・共有できるサービスです。チーム開発の事実上の標準です。

このステップは最速で済ませてください。 管理者が組織への招待作業をするのに時間がかかるため、早く申請するほど後の Phase 4 で待たされずに済みます。

アカウント作成手順:

  1. https://github.com/ にアクセス
  2. 「Sign up」をクリック
  3. メールアドレス、パスワード、ユーザー名を入力
  4. メールで届く認証コードを入力して完了
  5. 2要素認証(Two-factor authentication)を有効にする(Settings → Password and authentication)。設定していないと、後で組織への招待が正常に届かないことがあります

ユーザー名のコツ: 仕事で使っても恥ずかしくない名前にしましょう。このユーザー名は公開されます。

作成したら: 管理者にユーザー名を DM またはメール で連絡してください。GitHub の組織(ms9inc)に招待し、書き込み権限のあるチームへ追加してもらえます。


0-4. Claude デスクトップアプリを導入する

Claude は Anthropic 社が提供する AI アシスタントです。ここから先、分からないことがあれば Claude に聞きながら進められます。

  1. https://claude.com/ja/download からダウンロード・インストール
  2. アプリを起動し、MS9 の共有アカウントでログインする

ログイン情報の確認方法: この時点ではまだ 1Password が使えないため、管理者から安全な方法で直接受け取ってください。1Password のセットアップが完了する Phase 4 以降は、同じ共有アカウントの情報を管理者から案内される 1Password の保管庫からも確認できるようになります。

★ ここからは、この記事をコピーして Claude に貼り付け、「1つずつ確認を取りながら進めて」と頼みながら作業を進められます。 無理に一人で解決しようとせず、積極的に頼ってください。


Phase 1: 土台を作る

土台となる OS の更新と、以降のほとんどの手順が依存する Homebrew(Mac用パッケージマネージャー)をまとめて入れます。

ターミナルの開き方: ⌘ + Space →「ターミナル」と入力 → Enter ターミナルとは、キーボードでコマンド(命令文)を打ってパソコンを操作するアプリです。コマンドをコピー&ペーストするだけで OK です。

前提: この記事は Apple Silicon Mac(M1/M2/M3/M4 チップ搭載) を前提としています。Intel Mac の場合、一部コマンドが異なります。

1-1. macOS をアップデートする

  1. → システム設定(System Settings)→「一般(General)」→「ソフトウェアアップデート(Software Update)」
  2. アップデートがあれば「今すぐアップデート」をクリック
  3. インストール完了後、Mac が再起動する

アップデートには 30分〜1時間ほどかかる場合があります。その間に次の設定項目を読み進めておきましょう。


1-2. Xcode Command Line Tools をインストールする

何が変わる? プログラミングに必要な基本ツール(Git、コンパイラなど)がインストールされます。

xcode-select --install

ダイアログが表示されたら「インストール」をクリック。数分〜十数分かかります。

確認:

xcode-select -p

/Library/Developer/CommandLineTools と表示されれば OK。


1-3. Homebrew をインストールする

Homebrew(ホームブルー)は Mac 用の パッケージマネージャー です。ソフトウェアをコマンド1つでインストール・管理できます。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

インストール後、画面に表示される指示に従ってパスを通します:

# Apple Silicon Mac (M1/M2/M3/M4) の場合:
echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> ~/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"

確認:

brew --version

「パスを通す」 とは、コマンド名だけで実行できるように設定することです。これをしないと brew と打っても「そんなコマンドは知らない」と言われます。


Phase 2: macOS 基本設定

Mac を快適に使うための基本設定です。スマートフォンと似た感覚で操作できるようにします。

A. トラックパッド設定

設定画面の開き方: → システム設定(System Settings)→「トラックパッド(Trackpad)」


A1. タップでクリックを有効にする

何が変わる? トラックパッドを「グッと押し込む」代わりに、スマホのように 軽くトンと触れるだけ でクリックできます。

設定手順:

  1. → システム設定 → トラックパッド(Trackpad)
  2. 「ポイントとクリック(Point & Click)」タブを選ぶ
  3. 「タップでクリック(Tap to click)」を ON
  • なぜ?: 押し込む力が不要になり、指の疲労が大幅に軽減される

A2. トラッキング速度を上げる

何が変わる? 指を動かしたときにカーソルが速く動きます。少ない指の動きで画面の端まで届くように。

設定手順:

  1. → システム設定 → トラックパッド
  2. 「ポイントとクリック」タブ
  3. 「軌跡の速さ(Tracking speed)」を 右方向(速い側) にドラッグ
  • 推奨値: 右から2〜3目盛り。最初は速すぎると感じても、1〜2日で慣れる

A3. 副ボタンクリック(右クリック)を設定する

何が変わる? Windows の「右クリック」に相当する操作方法を選べます。

設定手順:

  1. → システム設定 → トラックパッド
  2. 「ポイントとクリック」タブ
  3. 「副ボタンのクリック(Secondary click)」→「2本指でクリックまたはタップ」(推奨)

A4. ナチュラルスクロールの方向を確認する

何が変わる? スクロール方向が変わります。ON だとスマホと同じ方向、OFF だと Windows マウスホイールと同じ方向。

設定手順:

  1. → システム設定 → トラックパッド
  2. 「スクロールとズーム(Scroll & Zoom)」タブ
  3. 「ナチュラルなスクロール(Natural scrolling)」の ON/OFF をお好みで

A5. 3本指ドラッグを有効にする ★隠れた神設定

何が変わる? ファイルやウィンドウを移動するとき、クリックしたまま(押し込んだまま)ドラッグする代わりに、3本指でなぞるだけ でドラッグできます。

設定手順:

  1. → システム設定 → アクセシビリティ(Accessibility)
  2. 「ポインタコントロール(Pointer Control)」
  3. 「トラックパッドオプション(Trackpad Options)」
  4. 「ドラッグにトラックパッドを使用(Use trackpad for dragging)」→ ON
  5. 「ドラッグ方法(Dragging style)」→「3本指のドラッグ(Three-Finger Drag)」
  • なぜ?: Apple が「アクセシビリティ設定」に隠しているため知らない人が多い。一度使うと戻れなくなるほど便利
  • 注意: この設定で、Mission Control 等の3本指ジェスチャーが4本指に自動変更される
  • 既知の不具合: macOS 26(Tahoe)の一部バージョンで、指を離してもドラッグが終わらない不具合が報告されています。発生した場合はソフトウェアアップデートで最新版にしてください(26.2 で修正報告あり)

B. キーボード設定

設定画面の開き方: → システム設定 → キーボード(Keyboard)


B1. キーリピート速度を「速い」にする

何が変わる? キーを押し続けたときに文字が連続入力される速さが変わります。

設定手順:

  1. → システム設定 → キーボード
  2. 「キーのリピート速度(Key repeat rate)」→ 一番右(Fast)

B2. リピート開始までの待ち時間を「短い」にする

何が変わる? キーを押してから連続入力が始まるまでの待ち時間が変わります。

設定手順:

  1. → システム設定 → キーボード
  2. 「リピート入力認識までの時間(Delay until repeat)」→ 一番右(Short)

B3. press-and-hold を無効にする

何が変わる? キーを長押ししたときにアクセント文字(é, ü)の選択が出なくなり、代わりに 文字が連続入力 されます。B1/B2 の設定が活きるようになります。

defaults write NSGlobalDomain ApplePressAndHoldEnabled -bool false

実行後、Mac を再起動 すると反映されます。再起動後、B1/B2 で設定した速度が正しく効いていることを確認してください。

  • 重要(Sequoia): macOS Sequoia では、この設定を反映するために 再起動が必須 です。アプリの再起動だけでは不十分な場合があります

B4. Caps Lock を Control にリマップする

何が変わる? ほとんど使わない Caps Lock キーが、よく使う Control キーに変わります。ターミナル操作が格段に楽になります。

設定手順:

  1. → システム設定 → キーボード
  2. 「キーボードショートカット…」→「修飾キー(Modifier Keys)」
  3. 「Caps Lock キー」→「^ Control」に変更
  • なぜ?: Control はターミナルやエディタで頻繁に使うが、デフォルト位置は押しにくい。Caps Lock(Aキーの隣)は小指で自然に押せる

B5. US配列キーボードで日本語入力を切り替える(Karabiner-Elements)

対象: US配列(US keyboard)の MacBook を使っている人。JIS配列(日本語配列)には「英数」「かな」の専用キーがあるため、この設定は不要です。

US配列キーボードには IME(日本語入力システム)を切り替える専用キーが無いため、Karabiner-Elements(キー割り当てをカスタマイズできる無料アプリ)を使い、左右のコマンドキーを単体で押したとき に英数/かな入力を切り替えられるようにします。

インストール:

brew install --cask karabiner-elements

設定手順:

  1. Karabiner-Elements を起動すると、複数の許可を求められます。すべて許可してください(バックグラウンド項目・アクセシビリティ・入力監視・ドライバ拡張の4種類。1つでも許可しないと動きません)。場所はいずれもシステム設定 →「一般」→「ログイン項目と機能拡張」、または「プライバシーとセキュリティ」
  2. 左メニューの「Complex Modifications」→「Add predefined rule」
  3. 一覧に「For Japanese」が無い場合は「Import more rules from the Internet」を押す → ブラウザでルール集が開くので「For Japanese(日本語環境向けの設定)」の Import をクリック → 確認ダイアログで「Allow」→ Karabiner-Elements に戻って「Import」
  4. 「For Japanese」ルールセットから、「コマンドキーを単体で押したときに、英数・かなキーを送信する。(左コマンドキーは英数、右コマンドキーはかな)」 を追加して ON にする

なぜこの設定?: 左手で英数(半角英数モード)、右手でかな(日本語入力モード)と体で覚えられるため、変換キーを探さずに済みます。Karabiner-Elements は2026年時点でも活発に開発が続いており、macOS の最新バージョンにも対応しています。 既知の注意点: まれに特定のアプリでコマンドキー単体押下が誤発火することがあります。気になる場合は管理者に相談してください。


C. システム基本設定


C1. Dock を左配置 + 自動非表示にする

何が変わる? Dock(画面下部のアプリアイコンのバー)が左に移動し、普段は隠れて画面が広くなります。

設定手順:

  1. → システム設定 →「デスクトップと Dock(Desktop & Dock)」
  2. Dock のサイズ: スライダーを 左(小さめ) に
  3. 画面上の位置: 「左(Left)」
  4. Dock を自動的に表示/非表示: ON
  5. 最近使ったアプリケーションを Dock に表示: OFF
  • なぜ?: 現代のディスプレイは横長。下に置くと縦のスペースが狭くなるが、左なら影響が少ない

C2. Finder を使いやすくする

何が変わる? ファイルの拡張子(.pdf, .xlsx など)が表示され、現在のフォルダの場所もわかるようになります。

設定手順:

(1) 拡張子を表示:

  1. Finder を開く → メニューバー「Finder」→「設定…」
  2. 「詳細(Advanced)」タブ
  3. 「すべてのファイル名拡張子を表示」→ ON

(2) パスバーを表示:

  • Finder を開いた状態で、メニューバー「表示」→「パスバーを表示」
  • ショートカット: ⌥ + ⌘ + P

(3) ステータスバーを表示:

  • メニューバー「表示」→「ステータスバーを表示」
  • ショートカット: ⌘ + /

C3. Mission Control の自動並べ替えをOFFにする

何が変わる? 仮想デスクトップ(スペース)の順番が固定されます。

設定手順:

  1. → システム設定 →「デスクトップと Dock」
  2. 「Mission Control」セクション
  3. 「最新の使用状況に基づいて操作スペースを自動的に並べ替える」→ OFF
  • なぜ?: ON だと「1番目はブラウザ、2番目はエディタ」と整理しても勝手に順番が変わる

C4. FileVault(ディスク暗号化)を有効にする

何が変わる? Mac の内蔵ストレージが暗号化されます。万が一 Mac を紛失しても、パスワードなしではデータにアクセスできません。

設定手順:

  1. → システム設定 →「プライバシーとセキュリティ(Privacy & Security)」
  2. 「FileVault」セクション →「オンにする…」
  3. 回復キーの保管方法を選ぶ(iCloud アカウント推奨)
  • なぜ?: Apple Silicon Mac では FileVault のパフォーマンス影響がほぼゼロ。有効にしない理由がない
  • 注意: 回復キーは 必ず安全な場所に保管 すること

C5. ファイアウォールを有効にする

何が変わる? 外部からの不正なネットワーク接続をブロックします。

設定手順:

  1. → システム設定 →「ネットワーク(Network)」→「ファイアウォール」
  2. スイッチを ON

C6. Gatekeeper が有効になっていることを確認する

Gatekeeper とは、身元不明な開発元のアプリが誤って実行されるのを防ぐ macOS 標準の仕組みです。既定で ON になっており、通常は操作不要ですが、企業のセキュリティ基準(CISベンチマーク等)で明示的な確認項目とされているため、ここで確認しておきます。

確認方法:

spctl --status

assessments enabled と表示されれば OK(既定で有効)。

macOS Sequoia 以降の注意: spctl --master-enable によるコマンドからの有効化は廃止されており、実行しても This operation is no longer supported と表示されるだけです。もし disabled と表示された場合は、 → システム設定 →「プライバシーとセキュリティ」→「セキュリティ」の項目から確認・変更してください。


D. ウィンドウ管理・生産性


D1. Rectangle をインストールする

何が変わる? キーボードショートカットでウィンドウを画面の左半分・右半分にピッタリ配置できます。

なぜ macOS 標準のタイリングではなく Rectangle?

macOS Sequoia には OS 標準のウィンドウタイリング機能がありますが、MS9 では cmux(後で導入するターミナルツール)との干渉を確認したため、Rectangle を標準としています。ショートカットも直感的です。

インストール手順:

brew install --cask rectangle

初期設定:

  1. Rectangle を起動すると、アクセシビリティの許可を求められるので「許可」
  2. 「ログイン時に起動」を ON にする

よく使うショートカット:

ショートカット動作
⌃ + ⌥ + ←画面左半分
⌃ + ⌥ + →画面右半分
⌃ + ⌥ + ↑画面上半分
⌃ + ⌥ + ↓画面下半分
⌃ + ⌥ + Enterフルスクリーン
⌃ + ⌥ + C画面中央

D2. スクリーンショットの保存先を変更する

何が変わる? デフォルトではスクリーンショットがデスクトップに保存され、どんどん散らかります。専用フォルダに変更しましょう。

設定手順:

  1. ⌘ + Shift + 5 でスクリーンショットツールバーを表示
  2. 「オプション」→「保存先」で好みの場所を選ぶ

または、ターミナルで:

mkdir -p ~/Pictures/Screenshots
defaults write com.apple.screencapture location -string "~/Pictures/Screenshots"
killall SystemUIServer

D3. Raycast をインストールする

何が変わる? ⌘ + Space で起動するランチャーがパワフルになります。アプリ起動だけでなく、クリップボード履歴、計算機、ファイル検索が一つのインターフェースで使えます。

Raycast は Mac 用の Spotlight 代替ランチャー(無料)です。

インストール手順:

brew install --cask raycast

初期設定:

  • インストール後、⌘ + Space を Raycast に割り当てるか聞かれるので「Yes」
  • これで Spotlight の代わりに Raycast が起動する

便利な機能:

  • クリップボード履歴: 過去にコピーしたテキストを一覧から選べる
  • ウィンドウ管理: Raycast 内からウィンドウを配置
  • スニペット: よく使うテキストを展開
  • 計算機: ランチャーに直接数式を入力

D4. Finder で隠しファイルを表示する

何が変わる? .gitignore など、ドットで始まるファイルが Finder に表示されます。

操作: Finder を開いた状態で ⌘ + Shift + .(ピリオド)

これだけです。もう一度押すと非表示に戻ります。


Phase 3: 開発ツールのインストール

3-1. GitHub CLI をインストールする(HTTPS認証)

GitHub CLI は、GitHub をターミナルから操作するための公式ツールです。ブラウザ認証だけで GitHub との接続が完了するので、SSH 鍵の生成・登録といった複雑な手順が不要です。

インストール:

brew install gh

認証:

gh auth login

対話形式で以下を聞かれます:

  1. What account do you want to log into? → GitHub.com
  2. What is your preferred protocol for Git operations? → HTTPS
  3. Authenticate Git with your GitHub credentials? → Yes
  4. How would you like to authenticate GitHub CLI? → Login with a web browser

ブラウザが開くので、GitHub にログインして認証コードを入力すれば完了です。

確認:

gh auth status

Logged in to github.com と表示されれば OK。


3-2. Git の初期設定をする

Git(ギット) とは、ファイルの変更履歴を記録・管理するツールです。「3日前の状態に戻したい」「誰がこの行を変えたか知りたい」ができます。

# あなたの名前(GitHub に表示される名前)
git config --global user.name "Your Name"

# あなたのメールアドレス(GitHub に登録したもの)
git config --global user.email "your.email@example.com"

# デフォルトのブランチ名を main にする
git config --global init.defaultBranch main

# 改行コードの自動変換(Mac では input が推奨)
git config --global core.autocrlf input

"Your Name" と "your.email@example.com" は自分の情報に書き換えてください。

確認:

git config --global --list

3-3. グローバル .gitignore を設定する

何が変わる? Mac 固有の不要ファイル(.DS_Store など)が、すべての Git リポジトリで自動的に無視されます。

cat << 'EOF' > ~/.gitignore_global
# macOS
.DS_Store
.AppleDouble
.LSOverride
._*
.Spotlight-V100
.Trashes

# IDE
.idea/
.vscode/
*.swp
*.swo

# 環境変数・機密情報
.env
.env.local
EOF

git config --global core.excludesFile ~/.gitignore_global

3-4. Node.js をインストールする

Node.js は JavaScript の実行環境です。Next.js / Astro などのフロントエンド開発ツールが Node.js を必要とします。

brew install node

確認:

node --version

v22.x.x のようにバージョンが表示されれば OK。

複数のプロジェクトで異なる Node.js バージョンを使い分ける必要が出てきたら、fnm(Node.js バージョン管理ツール)の導入も検討してください。MS9 では現状 1バージョン運用のため、今は必須ではありません。


3-5. bun をインストールする

bun は Node.js 互換の高速な JavaScript パッケージマネージャーです。MS9 のリポジトリでは npm の代わりに bun を標準として使います(実行環境としては Node.js を使い続けるため、bun コマンドはパッケージ管理のみに使います)。

brew install oven-sh/bun/bun

確認:

bun --version

3-6. cmux をインストールする — Claude Code 統合ターミナル

ターミナル とは、コマンドを打ち込んでパソコンを操作するアプリです。Mac には標準でターミナルが入っていますが、ここでは cmux というより高機能なターミナルをインストールします。

なぜ cmux?

  • Claude Code との深い統合: Claude Code がブラウザを操作したり(cmux browser)、画面を分割したりできる
  • ワークスペース管理: 複数プロジェクトを切り替えやすい
  • MS9 で標準的に使われているターミナル

インストール:

brew install --cask cmux

初回起動:

  1. Launchpad(アプリ一覧)または Finder の「アプリケーション」から cmux を起動
  2. 初回セットアップの画面が表示されるので、指示に従って進める

以降のコマンド操作は、Mac 標準のターミナルではなく cmux で行うことをおすすめします。


3-7. PlemolJP Console NF フォントをインストールする

プログラミングフォント とは、コードが読みやすいように設計された等幅フォント(すべての文字が同じ幅のフォント)です。0(ゼロ)と O(オー)が区別しやすいなどの工夫がされています。

PlemolJP Console NF は日本語対応のプログラミングフォントです。

インストール:

brew install --cask font-plemol-jp-nf

このコマンドで「PlemolJP Console NF」を含む複数バリアントがまとめて導入されます。cmux のフォント設定では PlemolJP Console NF を指定してください。


Phase 4: MS9 固有のセットアップ

ここから先は、管理者から 1Password の招待を受けている必要があります。 まだ招待メールが届いていない場合は、管理者に連絡してください。

1Password Gate — ここが合流ポイント

MS9 では、パスワードや API キーなどの機密情報を 1Password(パスワードマネージャー)で一元管理しています。以降のステップでは 1Password から認証情報を取得するため、ここでセットアップが必要です。

1Password 招待の受諾:

  1. 管理者から届いた招待メールのリンクをクリック
  2. 1Password アカウントを作成(またはログイン)
  3. 管理者から案内された共有の保管庫へのアクセスが付与されていることを確認

デスクトップアプリの導入:

  1. デスクトップアプリを導入する
    brew install --cask 1password
  2. アプリを起動し、ms9inc.1password.com にサインインする(すでに個人の 1Password アカウントを持っている場合は、そのアカウントとは別に MS9 のアカウントを追加してください)
  3. アプリの 設定(Settings)→ 開発者(Developer)→ 「1Password CLI と連携」(Integrate with 1Password CLI)を ON にする(ここを ON にしていないと、op run を実行するたびにパスワード入力を求められます)
  4. 設定(Settings)→ セキュリティ(Security)で Touch ID によるロック解除 を ON にし、自動ロック時間(Auto-Lock)を長め(例: 8時間)に設定する

1Password CLI のインストール:

brew install --cask 1password-cli

サインイン:

op signin --account ms9inc.1password.com

ブラウザまたは 1Password アプリで認証が求められます。--account は個人の 1Password アカウントを別に持っている場合に、MS9 のアカウントへ確実にサインインするための指定です。省略すると個人アカウント側にサインインしてしまうことがあります。

確認:

op vault list

管理者から案内された保管庫名が一覧に表示されれば OK。


リポジトリをクローンする

リポジトリ とは、プロジェクトのファイル一式を管理する「倉庫」です。GitHub 上のリポジトリを自分のパソコンにコピーすることを クローン(clone) と言います。

# コードを置くフォルダを作る
mkdir -p ~/src/ms9inc

# MS9 のメインリポジトリをクローン
gh repo clone ms9inc/ms9inc-biz ~/src/ms9inc/ms9inc-biz

# クローンしたフォルダに移動
cd ~/src/ms9inc/ms9inc-biz

gh repo clone は GitHub CLI のコマンドです。Phase 3 でセットアップした HTTPS 認証が自動で使われます。

環境変数(.env)について: MS9 では .env ファイルを手動で作成する必要はありません。1Password Environments から op run 経由で自動的に注入される仕組みになっています(各アプリの bun run dev 実行時に自動)。詳しい仕組みはリポジトリ内の docs/development/env-setup.md にまとまっています。


Claude Code をインストール・ログインする

Claude Code はターミナルで動く AI コーディングエージェントです。ファイルの読み書き、コマンド実行、Git 操作まで、開発に必要な操作を AI が直接行えます。

インストール:

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

macOS / Linux 向けの公式インストールコマンドです。詳細は 公式クイックスタート を参照してください。

cc エイリアスの設定:

claude と毎回打つのは長いので、cc という短縮コマンドを設定します:

echo 'alias cc="claude --dangerously-skip-permissions"' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc

エイリアス とは「別名」です。cc と打つだけで claude コマンドが実行されます。MS9 では確認プロンプトを省いて自律実行させる運用のため、この指定を付けます。会社の作業用 Mac 以外では付けないでください。

ログイン:

cc

初回起動時に認証画面が表示されます。MS9 では共有アカウントでログインします。ログイン情報は管理者から案内された 1Password の保管庫にあります。

# ログイン情報を確認(<保管庫名>・<項目名> は管理者から案内されたものに置き換える)
op read "op://<保管庫名>/<項目名>/username"
op read "op://<保管庫名>/<項目名>/password"

表示されたメールアドレスとパスワードで Anthropic にログインしてください。

認証方法が OAuth(ブラウザ認証)の場合は、ブラウザの指示に従ってください。詳細は管理者に確認してください。


Typeless をインストール・ログインする

Typeless(タイプレス) は、話した言葉を高精度でテキストに変換する AI 音声入力アプリです。

なぜ音声入力?

AI に指示を出すスタイルの開発では、「このファイルを読んで、こういう修正をして」といった自然言語の指示を書きます。キーボードで長文を打つより、話して入力するほうが圧倒的に速いです。

インストール:

  1. https://www.typeless.com/ にアクセス
  2. ダウンロードボタンをクリック
  3. インストールして起動
  4. マイクのアクセス許可を求められたら「OK」

ログイン:

# ログイン情報を確認(<保管庫名>・<項目名> は管理者から案内されたものに置き換える)
op read "op://<保管庫名>/<項目名>/username"
op read "op://<保管庫名>/<項目名>/password"

表示されたメールアドレスとパスワードでログインしてください。

注意: Typeless のログイン時に 認証コード がメールアドレスに届く場合があります。共有アカウントのメール受信先は管理者に確認してください。


Phase 5: ユーザー辞書セットアップ

macOS の「テキスト置換」に登録しておくと、短いキーワードを打つだけで定型文が展開されます。AI への指示出しが劇的に速くなります。

この Phase では Claude Code を使って一括セットアップします。

手順

  1. cmux を開く
  2. リポジトリのルートに移動:
    cd ~/src/ms9inc/ms9inc-biz
  3. Claude Code を起動:
    cc
  4. 以下のプロンプトをコピーして貼り付け:
macOS のユーザー辞書(テキスト置換)に以下のエントリを登録してください。
1つずつ確認を取りながら進めてください。

【カテゴリ A: AIプロンプト(短文)】
| shortcut | phrase |
|----------|--------|
| じ | 時間をいくらかけてもいいです。回答を焦らないでください。回答の品質を優先してください。 |
| しつもん | 良いアウトプットを出すために私に聞きたいことを3つ絞って質問をしてください。質問は1つずつ行って進めてください。 |
| し | 入社したての新卒社会人でもわかるように、専門用語は解説しながら説明して。 |
| ちゅ | 中学生でもわかるように簡単に説明してください。 |
| げいごう | 迎合せず、とはいえ批判的にもなりすぎず、忌憚のない意見をください。 |
| もっと | もっとよくできるところTop3を、改善案とともに提案して。 |
| か | 不明点があれば、ユーザーに必ず確認してください。 |
| さぎょう | 作業はまだしないでください。 |
| け | 計画を立ててください。 |
| げ | 原因の仮説を立ててください。 |
| ふぃ | フィードバックしていきます。 |
| ゆうせん | 優先度がハイとミディアムのものは修正をし、再度レビューをもらってください。指摘がなくなるまでこれを繰り返してください。 |
| ごーる | このゴールに向かって、一緒に考えてください。 |
| や | # やってほしいこと |

【カテゴリ B: ビジネス効率化】
| shortcut | phrase |
|----------|--------|
| し | 承知しました。 |
| りょ | 了解です |
| あ | ありがとうございます |
| k | 株式会社 |
| k | 【】 |
| ま | ◎ |
| し | ■ |
| す | スプレッドシート |
| み | ミーティング |
| そ | So What? |
| わ | Why so? |

【カテゴリ C: パーソナライズ([要カスタマイズ] は質問して埋めてください)】
| shortcut | phrase |
|----------|--------|
| お | お世話になっております、[あなたの名前]です。 |
| よ | よろしくお願いします。 |
| あど | [あなたのメールアドレス] |
| じゅ | [あなたの住所] |
| ばんごう | [あなたの電話番号] |
| え | [あなたの会社名] |
| (苗字よみ) | [あなたの苗字] |
| (名前よみ) | [あなたの名前] |

重複する shortcut(「し」は3件、「k」は2件)はすべて登録してください。
plist ファイルを生成して、macOS にインポートする手順を案内してください。

Claude Code があなたに質問しながらユーザー辞書を一括セットアップしてくれます。

登録される辞書の概要:

カテゴリ内容例
A. AIプロンプトAI への指示を高速入力「じ」→「時間をいくらかけてもいいです。回答の品質を優先してください。」
B. ビジネス定型定型文や記号の即入力「あ」→「ありがとうございます」
C. パーソナライズ個人情報の即入力(要カスタマイズ)「あど」→ あなたのメールアドレス

Phase 6: 完了確認

すべての Phase を終えたら、以下のチェックリストで確認しましょう。

完了チェックリスト

#項目確認方法
1macOS が最新バージョン→ システム設定 → ソフトウェアアップデート
2トラックパッド(タップクリック、3本指ドラッグ)が動作する軽くタップしてクリック、3本指でドラッグ
3キーリピートが速い任意のキーを長押しして高速連打されること
4(US配列の場合)コマンドキー単体で英数/かな切替ができる左右のコマンドキーを単体で押す
5Dock が左配置・自動非表示画面左端にカーソルを持っていくと Dock が出る
6FileVault が有効システム設定 → プライバシーとセキュリティ → FileVault
7Rectangle が動作する⌃ + ⌥ + ← でウィンドウが左半分に
8Raycast が ⌘ + Space で起動する⌘ + Space を押す
9brew --version が動作するターミナルで実行
10gh auth status でログイン済みターミナルで実行
11git config --global user.name に自分の名前ターミナルで実行
12bun --version が動作するターミナルで実行
13Karabiner-Elements が起動しているメニューバーにアイコンが表示されている
14cc で Claude Code が起動するcmux で cc と入力
15Typeless で音声入力ができるTypeless を起動してマイクに話す
16ユーザー辞書が動作するテキスト入力欄で「じ」と入力して変換

完了報告

チェックリストがすべて OK になったら、管理者に 完了を報告 してください。Slack で一言「環境構築完了しました!」と送るだけで OK です。

次のステップ: 発展編

この記事では「必ずやるべきこと」に絞りました。仕事を始めて余裕ができたら、発展編 でさらに Mac を使いこなす設定を紹介しています:

  • macOS 応用設定(ダークモード、Night Shift、集中モード、defaults write コマンド群)
  • AI ツールのコスト比較
  • ユーザー辞書の応用(長文プロンプト、開発者向けボーナス辞書)

発展編はこちら — macOS 応用設定、AI ツールの使い分け、ユーザー辞書の応用を紹介しています。


困ったときは

  • コマンドでエラーが出た: エラーメッセージを Claude(デスクトップアプリまたは cc)に貼り付けて聞いてみましょう。大抵のエラーは AI が解決方法を教えてくれます
  • 1Password 関連で困った: 管理者に連絡してください
  • この記事の内容に問題を見つけた: 管理者または #general チャンネルで報告してください