MacBook 初期設定ガイド(Office Work & プログラミング向け)
MacBook 初期設定ガイド(Office Work & プログラミング向け)
対象 macOS: macOS Sequoia(15) 最終更新: 2026-02-08 想定読者: MacBook を初めて購入した人(Windows経験あり・プログラミングもする)
はじめに
このガイドは、MacBook を快適に使うための 初期設定チェックリスト です。
使い方:
[ ]をチェックボックスとして使います。設定が終わったら[x]に変えて進捗管理してください- [必須] マークが付いた項目は、作業効率に大きく影響するので最優先で設定しましょう
- 3つの Phase に分かれています。Phase 1 は初日に、Phase 2 は1週間以内に、Phase 3 は開発を始めるときに設定してください
- 設定名は 日本語 / English の両方を併記しています(OS の言語設定に応じて読み替えてください)
Phase 1: 最初にやること(初日)
A. トラックパッド設定
設定画面の開き方: 画面左上の マーク →「システム設定(System Settings)」→ 左メニューの「トラックパッド(Trackpad)」
-
A1. タップでクリックを有効にする [必須]
何が変わる? トラックパッドを「グッと押し込む」代わりに、スマホのように 軽くトンと触れるだけ でクリックできるようになります。
設定手順:
- → システム設定 → トラックパッド(Trackpad)
- 「ポイントとクリック(Point & Click)」タブを選ぶ
- 「タップでクリック(Tap to click)」のスイッチを ON にする
- 推奨値: ON
- なぜ?: 物理的に押し込む力が不要になり、指の疲労が大幅に軽減される。Windows ノートPCではタップ=クリックがデフォルトなので、これがないと違和感が大きい
- 出典: Apple - トラックパッド設定
-
A2. トラッキング速度を上げる [必須]
何が変わる? 指を動かしたときに マウスカーソルがどれだけ速く動くか が変わります。速くすると、少ない指の動きで画面の端から端までカーソルを運べます。
設定手順:
- → システム設定 → トラックパッド(Trackpad)
- 「ポイントとクリック(Point & Click)」タブを選ぶ
- 「軌跡の速さ(Tracking speed)」のスライダーを 右方向(速い側) にドラッグする
- 推奨値: 右から2〜3目盛り(速め)。最初は速すぎると感じるかもしれないが、1〜2日で慣れる
- なぜ?: デフォルトは遅めに設定されている。画面の端まで何度も指をスライドし直すのは非効率
- 出典: Apple - トラックパッド設定
-
A3. 副ボタンクリック(右クリック)を設定する [必須]
何が変わる? Windows の「右クリック」に相当する操作方法を選べます。デフォルトは「2本指でクリック」ですが、他のオプションも選択可能です。
設定手順:
- → システム設定 → トラックパッド(Trackpad)
- 「ポイントとクリック(Point & Click)」タブを選ぶ
- 「副ボタンのクリック(Secondary click)」をクリックして、好みの方法を選ぶ
- 2本指でクリックまたはタップ(デフォルト・推奨)
- 右下隅をクリック
- 左下隅をクリック
- 推奨値: 「2本指でクリックまたはタップ」(デフォルト)
- なぜ?: 2本指タップは、トラックパッドのどこでも右クリックできて便利。Windows の「右クリック」に慣れている人も、数日で2本指タップに馴染む
- 出典: Apple - トラックパッド設定
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A4. ナチュラルスクロールの方向を確認する [必須]
何が変わる? ページをスクロールする方向が変わります。ナチュラル(自然)スクロールは「スマホと同じ方向」で、指を上に動かすとページが上に動きます(=コンテンツが下に流れる)。OFF にすると Windows と同じ方向になります。
設定手順:
- → システム設定 → トラックパッド(Trackpad)
- 「スクロールとズーム(Scroll & Zoom)」タブを選ぶ
- 「ナチュラルなスクロール(Natural scrolling)」の ON/OFF を切り替える
- 推奨値: お好みで。スマホ感覚なら ON、Windows マウスホイール感覚なら OFF
- なぜ?: スクロール方向の違和感はストレスが大きいので、最初に好みの方向に設定しておくべき
- 補足: 外付けマウスのスクロール方向もこの設定に連動する。マウスとトラックパッドで別方向にしたい場合は、サードパーティアプリ(Scroll Reverserなど)が必要
- 出典: Apple - トラックパッド設定
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A5. 3本指ドラッグを有効にする [必須] ★隠れた神設定
何が変わる? ファイルやウィンドウを移動するとき、通常は「クリックしたまま(押し込んだまま)ドラッグ」しますが、この設定を有効にすると 3本指でなぞるだけ でドラッグできます。指が疲れにくく、圧倒的に楽になります。
設定手順:
- → システム設定 → アクセシビリティ(Accessibility)
- 左メニューを下にスクロールして「ポインタコントロール(Pointer Control)」を選ぶ
- 「トラックパッドオプション(Trackpad Options)」ボタンをクリック
- 「ドラッグにトラックパッドを使用(Use trackpad for dragging)」を ON にする
- 「ドラッグ方法(Dragging style)」を「3本指のドラッグ(Three-Finger Drag)」に変更する
- 推奨値: ON(3本指ドラッグ)
- なぜ?: Apple が「トラックパッド設定」ではなく「アクセシビリティ設定」に隠しているため、多くの人が存在を知らない。しかし、一度使うと 戻れなくなるほど便利。ウィンドウ移動、テキスト選択、ファイル移動がすべて楽になる
- 注意: この設定を有効にすると、「その他のジェスチャ」タブの3本指ジェスチャー(Mission Control 等)が4本指に自動変更される
- 出典: Apple - アクセシビリティ ポインタコントロール
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A6. Force Click と触覚フィードバック
何が変わる? トラックパッドを 強く押し込む と、「調べる」「プレビュー」などの追加アクションが使えます。また、クリック時に振動で「カチッ」という感触が返ってきます(実は物理的には動いていない)。
設定手順:
- → システム設定 → トラックパッド(Trackpad)
- 「ポイントとクリック(Point & Click)」タブ
- 「強めのクリックと触覚フィードバック(Force Click and haptic feedback)」の ON/OFF を切り替える
- 推奨値: ON(デフォルト)。気に入らなければ OFF にしても大きな支障はない
- なぜ?: 単語の上で強く押すと辞書が開いたり、ファイルを強く押すとプレビューが表示されたりして便利
- 出典: Apple - トラックパッド設定
-
A7. マルチタッチジェスチャーを確認する
何が変わる? Mac のトラックパッドは 2〜4本指のジェスチャー で、デスクトップ切り替え、Mission Control(全ウィンドウ一覧)、通知センター表示などが行えます。一覧を確認して、使えるジェスチャーを把握しておきましょう。
確認手順:
- → システム設定 → トラックパッド(Trackpad)
- 「スクロールとズーム(Scroll & Zoom)」タブ → ピンチで拡大/縮小、スマートズーム、回転
- 「その他のジェスチャ(More Gestures)」タブ → 以下を確認・調整
主要なジェスチャー一覧:
ジェスチャー 操作 説明 ページ間スワイプ(Swipe between pages) 2本指で左右スワイプ ブラウザの「戻る/進む」 フルスクリーンアプリ間スワイプ 3 or 4本指で左右スワイプ デスクトップ/フルスクリーンアプリの切り替え 通知センター(Notification Center) 2本指で右端から左スワイプ 通知やウィジェットを表示 Mission Control 3 or 4本指で上スワイプ 全ウィンドウを俯瞰表示 アプリ Expose(App Expose) 3 or 4本指で下スワイプ 同じアプリの全ウィンドウを表示 デスクトップを表示(Show Desktop) 親指+3本指を広げる すべてのウィンドウをどけてデスクトップを表示 - 補足: A5 で3本指ドラッグを有効にした場合、上記の「3本指」操作は自動で「4本指」に変更される
- 出典: Apple - トラックパッドジェスチャー
B. キーボード設定
設定画面の開き方: → システム設定 → キーボード(Keyboard)
-
B1. キーリピート速度を「速い」にする [必須]
何が変わる? キーを押し続けたときに 文字が連続入力される速さ が変わります。「速い」にすると、BackSpace(削除)キーを押し続けたときにサクサク消えます。
設定手順:
- → システム設定 → キーボード(Keyboard)
- 「キーのリピート速度(Key repeat rate)」のスライダーを 一番右(Fast / 速い) にする
- 推奨値: 最速(Fast)
- なぜ?: デフォルトは遅すぎる。特にプログラミングでは、コードを削除・書き直す操作が頻繁に発生するため、リピート速度が遅いとストレスになる
- 出典: Apple - キーボード設定
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B2. リピート開始までの待ち時間を「短い」にする [必須]
何が変わる? キーを押してから 文字の連続入力が始まるまでの待ち時間 が変わります。「短い」にすると、キーを押した直後から素早くリピートが始まります。
設定手順:
- → システム設定 → キーボード(Keyboard)
- 「リピート入力認識までの時間(Delay until repeat)」のスライダーを 一番右(Short / 短い) にする
- 推奨値: 最短(Short)
- なぜ?: B1 と合わせて設定することで、テキスト編集全般が高速化する
- 出典: Apple - キーボード設定
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B3. F1〜F12 を標準ファンクションキーとして使用する
何が変わる? Mac のキーボード最上段のキー(F1〜F12)は、デフォルトでは「画面の明るさ」「音量」などの メディア操作 に割り当てられています。この設定を変えると、F1〜F12 をそのまま Excel のショートカット(F2で編集、F4で繰り返しなど)やプログラミングツールのデバッグ(F5で実行など)に使えます。
設定手順:
- → システム設定 → キーボード(Keyboard)
- 「キーボードショートカット…(Keyboard Shortcuts…)」ボタンをクリック
- 左メニューから「ファンクションキー(Function Keys)」を選ぶ
- 「F1、F2 などのキーを標準のファンクションキーとして使用(Use F1, F2, etc. keys as standard function keys)」を ON にする
- 推奨値: お好みで。プログラミングや Excel を多用するなら ON がおすすめ
- なぜ?: Windows では F1〜F12 がそのまま使えるのがデフォルト。Mac に移行するとファンクションキーが使えず戸惑う人が多い
- 補足: ON にしても、
fnキーを押しながら F1〜F12 を押せば画面の明るさ・音量の調整は可能 - 注意(Sequoia): macOS Sequoia のバージョンによっては、この設定の UI が若干変わっている場合があります。見つからない場合は、キーボード設定画面の「🌐 fn キーを押して(Press 🌐 fn key to)」のドロップダウンで「入力ソースを変更(Change Input Source)」や「何もしない(Do Nothing)」に変えると、F1〜F12 がファンクションキーとして機能します
- 出典: Apple - キーボードファンクションキー
C. システム基本設定
-
C1. Dock を左配置 + 自動非表示 + サイズ縮小にする [必須]
何が変わる? Dock(画面下部に並んでいるアプリアイコンのバー)の 位置・サイズ・表示方法 を変更します。左配置にすると画面の縦スペースを最大限に活用でき、自動非表示にすると作業中は Dock が隠れて画面が広くなります。
設定手順:
- → システム設定 → 「デスクトップと Dock(Desktop & Dock)」
- Dock のサイズ(Size): スライダーを 左(小さめ) に調整
- 拡大(Magnification): お好みで ON(マウスを乗せるとアイコンが拡大する)
- 画面上の位置(Position on screen): 「左(Left)」を選ぶ
- Dock を自動的に表示/非表示(Automatically hide and show the Dock): ON にする
- 最近使ったアプリケーションを Dock に表示(Show suggested and recent apps in Dock): OFF にする(ノイズが減る)
- 推奨値: 左配置・自動非表示・サイズ小さめ
- なぜ?:
- 左配置: 現代のディスプレイは横長。下に置くと縦のスペースが狭くなるが、左に置けば影響が少ない
- 自動非表示: Dock が常時表示されていると画面が狭い。マウスを画面端に持っていけばすぐ表示される
- サイズ縮小: Dock が大きいと場所を取りすぎる
- 出典: Apple - Dock 設定
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C2. Finder を使いやすくする(拡張子表示 + パスバー + ステータスバー)[必須]
何が変わる? Finder(Mac のファイル管理アプリ。Windows の「エクスプローラー」に相当)で、ファイルの 拡張子(.pdf, .xlsx など)が表示されるようになり、現在開いているフォルダの パス(場所) が画面下部に表示されるようになります。
設定手順:
(1) 拡張子を表示する:
- Finder を開く(Dock の一番左の顔アイコン、または
⌘ + N) - メニューバーの「Finder」→「設定…(Settings…)」(または
⌘ + ,) - 「詳細(Advanced)」タブを選ぶ
- 「すべてのファイル名拡張子を表示(Show all filename extensions)」を ON にする
(2) パスバーを表示する:
- Finder を開いた状態で
- メニューバーの「表示(View)」→「パスバーを表示(Show Path Bar)」をクリック
- ショートカット:
⌥ + ⌘ + P
(3) ステータスバーを表示する:
- Finder を開いた状態で
- メニューバーの「表示(View)」→「ステータスバーを表示(Show Status Bar)」をクリック
- ショートカット:
⌘ + /
- 推奨値: すべて ON
- なぜ?:
- 拡張子表示: ファイルの種類が一目でわかる。プログラミングでは
.jsと.tsの区別など必須 - パスバー: 現在のフォルダの場所が一目でわかる。パスバー内のフォルダ名をクリックして移動もできる
- ステータスバー: フォルダ内のファイル数やディスクの空き容量が表示される
- 拡張子表示: ファイルの種類が一目でわかる。プログラミングでは
- 出典: Apple - Finder 設定
- Finder を開く(Dock の一番左の顔アイコン、または
-
C3. Mission Control の「自動的にスペースを並べ替える」をOFFにする [必須]
何が変わる? Mac には 仮想デスクトップ(スペース)機能があります。デフォルトでは、最近使ったアプリがあるデスクトップが自動的に前に来ますが、これをOFFにすると デスクトップの順番が固定 されます。
設定手順:
- → システム設定 → 「デスクトップと Dock(Desktop & Dock)」
- 下にスクロールして「Mission Control」セクションを見つける
- 「最新の使用状況に基づいて操作スペースを自動的に並べ替える(Automatically rearrange Spaces based on most recent use)」を OFF にする
- 推奨値: OFF
- なぜ?: 自動並べ替えが ON だと、「1番目のデスクトップはブラウザ、2番目はエディタ」のように整理しても勝手に順番が変わり混乱する。作業環境を固定したい人には必須の設定
- 出典: Apple - デスクトップとDock設定
-
C4. ディスプレイ解像度を「スペースを拡大」にする
何が変わる? 画面に表示される情報量が増えます。文字やアイコンはやや小さくなりますが、一度に見えるコンテンツが増えて作業効率が上がります。
設定手順:
- → システム設定 → 「ディスプレイ(Displays)」
- 解像度のオプションから「スペースを拡大(More Space)」を選ぶ
- 推奨値: 「スペースを拡大」(目が疲れるなら一段階戻してもOK)
- なぜ?: 特にプログラミングでは、コードを広く表示できるほうが見通しが良い。13〜14インチの MacBook では効果が大きい
- 出典: Apple - ディスプレイ設定
-
C5. ダークモードを設定する
何が変わる? 画面全体の配色が 黒基調 になります。目に優しく、特に暗い環境での作業が楽になります。
設定手順:
- → システム設定 → 「外観(Appearance)」
- 「ダーク(Dark)」を選ぶ(または「自動(Auto)」で時間帯に応じて自動切替)
- 推奨値: お好みで。プログラミングをするなら「ダーク」が多数派
- なぜ?: エディタやターミナルはダーク系テーマが主流。OS もダークにすると統一感が出て目の負担が減る
- 出典: Apple - 外観設定
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C6. Night Shift(夜間モード)を自動にする
何が変わる? 夕方〜朝にかけて、画面の色味が 暖色(オレンジ寄り) に自動変化します。ブルーライトが軽減され、寝る前の目の負担が減ります。
設定手順:
- → システム設定 → 「ディスプレイ(Displays)」
- 「Night Shift…」ボタンをクリック
- スケジュールを「日の入から日の出まで(Sunset to Sunrise)」に設定
- 推奨値: 「日の入から日の出まで」
- なぜ?: 自動で切り替わるので、一度設定すれば意識する必要がない
- 出典: Apple - Night Shift
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C7. FileVault(ディスク暗号化)を有効にする
何が変わる? Mac の内蔵ストレージが 暗号化 されます。万が一 Mac を紛失・盗難されても、パスワードなしではデータにアクセスできなくなります。
設定手順:
- → システム設定 → 「プライバシーとセキュリティ(Privacy & Security)」
- 下にスクロールして「FileVault」セクションを見つける
- 「オンにする…(Turn On…)」をクリック
- 回復キー(Recovery Key)の保管方法を選ぶ(iCloud アカウント推奨)
- 推奨値: ON
- なぜ?: Apple Silicon Mac では FileVault を有効にしてもパフォーマンスへの影響がほぼゼロ(ハードウェアで暗号化処理されるため)。セキュリティ上の保険として有効にしない理由がない
- 注意: 回復キーは 必ず安全な場所に保管 すること。パスワードも回復キーも忘れるとデータにアクセスできなくなる
- 出典: Apple - FileVault
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C8. ファイアウォールを有効にする
何が変わる? 外部からの不正なネットワーク接続をブロックします。特にカフェや公共Wi-Fiを使うときに安全性が上がります。
設定手順:
- → システム設定 → 「ネットワーク(Network)」
- 「ファイアウォール(Firewall)」を選ぶ
- スイッチを ON にする
- 推奨値: ON
- なぜ?: macOS のファイアウォールはデフォルトで OFF。基本的なセキュリティ対策として ON にすべき
- 出典: Apple - ファイアウォール設定
Phase 2: 1週間以内にやること
D. キーボード応用設定
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D1. Caps Lock キーを Control キーにリマップする
何が変わる? キーボード左端にある Caps Lock キー(全部大文字入力に切り替えるキー)を、Control キー として使えるようにします。Caps Lock はほぼ使わないのに一等地を占めているため、よく使う Control に変えると効率が上がります。
設定手順:
- → システム設定 → キーボード(Keyboard)
- 「キーボードショートカット…(Keyboard Shortcuts…)」ボタンをクリック
- 左メニューから「修飾キー(Modifier Keys)」を選ぶ
- 「Caps Lock キー(Caps Lock key)」のドロップダウンを「^ Control」に変更する
- 推奨値: Caps Lock → Control
- なぜ?:
- Control キーは Mac のテキスト編集ショートカット(D4 で後述)やターミナルで頻繁に使う
- デフォルトの Control は左下の端にあり、小指を大きく伸ばす必要がある
- Caps Lock の位置(Aキーの隣)は小指で自然に押せるので、Control として使うと疲れにくい
- プログラマーの間では定番のカスタマイズ
- 出典: Apple - キーボード修飾キー
-
D2. 日本語入力(IME)を調整する
何が変わる? 日本語入力時の変換精度や操作性が改善されます。
設定手順:
- → システム設定 → キーボード(Keyboard)
- 「入力ソース(Input Sources)」の「編集…(Edit…)」をクリック
- 「日本語 - ローマ字入力」を選ぶ
- 以下を調整:
- ライブ変換(Live conversion): お好みで ON/OFF(入力中にリアルタイムで変換される機能)
- タイプミスを修正(Correct spelling): ON
- Windows風のキー操作(Windows-like key bindings): Windows から移行する人は ON にすると馴染みやすい
- 推奨値: ライブ変換は好みが分かれる(便利だが、慣れないうちは鬱陶しく感じることも)
- 補足: Google 日本語入力(無料)を別途インストールすると、変換精度がさらに向上する。ただし macOS 標準の IME も十分優秀
- 出典: Apple - テキスト入力設定
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D3. press-and-hold を無効にする(プログラマー向け)
何が変わる? Mac ではキーを長押しすると、アクセント付き文字(é, ü など)の選択ポップアップが出ます。これを無効にすると、キーを押し続けたときに文字が連続入力 されるようになります(B1/B2 の設定が活きる)。
設定手順(ターミナルでコマンドを実行):
ターミナルの開き方:
⌘ + Space(Spotlight)→「ターミナル」と入力 → Enter または、Finder → アプリケーション → ユーティリティ → ターミナルdefaults write NSGlobalDomain ApplePressAndHoldEnabled -bool false実行後、Mac を再起動 すると反映される(アプリの再起動だけでは不十分な場合がある)。
- 推奨値: false(無効)
- なぜ?: プログラミングでは、アクセント付き文字より「キーリピート」のほうが圧倒的に使用頻度が高い。VSCode や Vim でキーを押し続けてカーソルを連続移動させたい場合に必須
- 重要(Sequoia): macOS Sequoia では、この設定を B1/B2 のキーリピート速度設定より先に 実行しないと、キーリピートが正しく動作しないことがある。必ずこのコマンドを実行してから再起動し、その後にキーリピート速度を調整すること
- 元に戻すには:
defaults write NSGlobalDomain ApplePressAndHoldEnabled -bool true - 出典: macOS Defaults - ApplePressAndHoldEnabled
-
D4. 組み込み Emacs キーバインドを覚える
何が変わる? 設定変更は不要です。Mac には 最初から テキスト編集用のキーボードショートカットが組み込まれています。これは Emacs というテキストエディタ由来のキーバインドで、ほぼすべての Mac アプリのテキスト入力欄 で使えます。
主要なキーバインド一覧:
キー 動作 覚え方 Control + A行の先頭に移動 A = Ahead(先頭) Control + E行の末尾に移動 E = End(末尾) Control + F1文字右に移動 F = Forward(前進) Control + B1文字左に移動 B = Backward(後退) Control + P1行上に移動 P = Previous(前の行) Control + N1行下に移動 N = Next(次の行) Control + Dカーソル右の1文字を削除 D = Delete Control + Hカーソル左の1文字を削除(Backspace と同じ) H = 左を消す Control + Kカーソルから行末まで削除 K = Kill(行末まで切り取り) Control + Tカーソル前後の2文字を入れ替え T = Transpose(入れ替え) - なぜ?: ホームポジション(キーボードの中央)から手を動かさずにカーソル移動や削除ができる。矢印キーに手を伸ばす必要がなくなり、タイピング速度が上がる
- 補足: D1 で Caps Lock を Control にリマップしていると、これらのキーバインドがさらに押しやすくなる
- 出典: Apple - Mac のキーボードショートカット
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D5. ホットコーナーを設定する
何が変わる? マウスカーソルを 画面の四隅 に持っていくだけで、指定したアクションを即座に実行できます。ロック画面やデスクトップ表示が一瞬でできるようになります。
設定手順:
- → システム設定 → 「デスクトップと Dock(Desktop & Dock)」
- 一番下までスクロールして「ホットコーナー…(Hot Corners…)」をクリック
- 各隅のドロップダウンメニューからアクションを選ぶ
- 「完了(Done)」をクリック
おすすめの設定例:
隅 アクション 使い方 右下 画面をロック(Lock Screen) 席を立つときにカーソルを右下に 左下 デスクトップ(Desktop) ファイルをデスクトップから取りたいとき 右上 クイックメモ(Quick Note) 思いつきをすぐメモ 左上 Mission Control 全ウィンドウを俯瞰 - 推奨値: 少なくとも「画面をロック」は設定しておくと便利
- 上級テクニック: ドロップダウンを開くときに
⌘、⌥、⇧、⌃キーを押しながら選ぶと、そのキーを押しながらカーソルを隅に持っていったときだけ発動するように設定できる(誤動作防止) - 出典: Apple - ホットコーナー
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D6. テキスト置換(定型文の登録)を活用する
何が変わる? よく入力するフレーズ(メールアドレス、住所、挨拶文など)を短い文字列で呼び出せるようになります。
設定手順:
- → システム設定 → キーボード(Keyboard)
- 「テキスト入力(Text Input)」セクションの「テキスト置換…(Text Replacements…)」をクリック
- 左下の「+」ボタンで新規追加
- 「置換前(Replace)」に短い文字列、「置換後(With)」にフルテキストを入力
登録例:
置換前 置換後 @@your.email@example.com addr〒100-0001 東京都千代田区… osewaお世話になっております。 yoroshikuよろしくお願いいたします。 - なぜ?: メールやチャットで同じフレーズを何度も打つ手間が省ける
- 補足: iCloud 経由で iPhone/iPad とも同期される
- 出典: Apple - テキスト置換
E. ウィンドウ管理・生産性
-
E1. ウィンドウタイリング(画面分割)を使う
何が変わる? ウィンドウを画面の左半分・右半分にピッタリ配置できます。macOS Sequoia(15)から OS 標準のタイリング機能 が搭載されました。
使い方(macOS Sequoia 標準機能):
(1) ドラッグで分割:
- ウィンドウのタイトルバーを掴んで 画面の左端・右端にドラッグ すると、半分サイズにスナップする
- 画面の隅にドラッグ すると、4分の1サイズにスナップする
(2) 緑ボタンのメニュー:
- ウィンドウ左上の 緑の丸ボタン にカーソルを合わせる(クリックしない)
- 表示されるメニューから配置パターンを選ぶ
(3) キーボードショートカット:
ショートカット 動作 fn + Control + ←画面左半分にタイル fn + Control + →画面右半分にタイル fn + Control + ↑画面上半分にタイル fn + Control + ↓画面下半分にタイル fn + Control + Fフルスクリーン切替 fn + Control + C画面中央に配置 - 補足: Sequoia 以前の macOS を使っている場合や、より高度なウィンドウ管理が必要な場合は、Rectangle(無料)というアプリがおすすめ。
⌃ + ⌥ + ←/→で左右分割など、直感的なショートカットが使える- Rectangle 公式: https://rectangleapp.com/
- 出典: Apple - ウィンドウタイリング ショートカット一覧
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E2. スクリーンショットの保存先を変更する
何が変わる? デフォルトではスクリーンショットが デスクトップ に保存され、どんどん散らかります。保存先を専用フォルダに変更できます。
設定手順:
⌘ + Shift + 5を押してスクリーンショットツールバーを表示- 「オプション(Options)」をクリック
- 「保存先(Save to)」セクションから好みの場所を選ぶ、または「その他の場所…(Other Location…)」で任意のフォルダを指定
または、ターミナルで設定:
mkdir -p ~/Pictures/Screenshots defaults write com.apple.screencapture location -string "~/Pictures/Screenshots" killall SystemUIServer- 推奨値:
~/Pictures/Screenshots(ピクチャフォルダ内に Screenshots フォルダを作成) - なぜ?: デスクトップが散らからない。スクリーンショットを一括管理できる
- 出典: Apple - スクリーンショット
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E3. 集中モード(フォーカス)を設定する
何が変わる? 作業中に通知が来なくなります。「仕事中」「プライベート」など、シーンに応じて通知をフィルタリングできます。
設定手順:
- → システム設定 → 「集中モード(Focus)」
- 「+」ボタンで新しい集中モードを作成、またはプリセット(おやすみモード、仕事など)を編集
- 通知を許可する人・アプリを選択
- スケジュール(Schedule)で自動 ON/OFF を設定可能
- 推奨値: 「仕事」モードを作成し、Slack・メールの通知のみ許可、SNS は通知 OFF
- なぜ?: 通知は集中力の大敵。特にプログラミング中は通知を最小限にすべき
- 出典: Apple - 集中モード
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E4. Spotlight の代わりに Raycast を使う(紹介)
何が変わる?
⌘ + Spaceで起動するランチャーが、格段にパワフルになります。アプリ起動だけでなく、クリップボード履歴、ウィンドウ管理、計算機、ファイル検索、スニペットなどが一つのインターフェースで使えます。Raycast とは:
- Mac 用の Spotlight 代替ランチャー(無料)
- 基本機能は無料で使える(Pro 版は AI 機能など)
- 数千の拡張機能(Extension)があり、GitHub、Slack、Notion 等と連携可能
インストール方法:
(1) 公式サイトからダウンロード:
- https://www.raycast.com/ からダウンロード
(2) Homebrew(後述の Phase 3 で導入):
brew install --cask raycast初期設定:
- インストール後、
⌘ + Spaceのショートカットを Raycast に割り当てるか聞かれるので「Yes」 - これで Spotlight の代わりに Raycast が起動するようになる
便利な機能:
-
クリップボード履歴: 過去にコピーしたテキストを一覧から選べる
-
ウィンドウ管理: Raycast 内からウィンドウを左右に配置
-
スニペット: よく使うテキストを展開
-
計算機: ランチャーに直接数式を入力して計算
-
ファイル検索: Spotlight より高速
-
注意: これは 必須ではなく紹介 です。まずは標準の Spotlight に慣れてからでも十分
-
出典: Raycast 公式サイト
Phase 3: 開発者向け設定
このセクションはプログラミングをする人向けです。 ターミナル(Terminal)を使いますが、怖くありません。コマンドをコピー&ペーストするだけで OK です。
ターミナルの開き方:
⌘ + Space→「ターミナル」と入力 → Enter (Raycast を入れた人は、⌘ + Space→「Terminal」→ Enter)
-
F1. Xcode Command Line Tools をインストールする [必須]
何が変わる? プログラミングに必要な基本ツール(Git、コンパイラなど)がインストールされます。Homebrew をはじめ、多くの開発ツールがこれを前提としています。
設定手順:
xcode-select --installダイアログが表示されたら「インストール」をクリック。数分〜十数分かかります。
- 推奨値: 必ずインストール
- なぜ?: これがないと Homebrew も Git も動かない。Mac で開発する最初の一歩
- 確認方法:
xcode-select -pを実行して/Library/Developer/CommandLineToolsと表示されれば OK - 出典: Apple - Xcode Command Line Tools
-
F2. Homebrew をインストールする [必須]
何が変わる? Homebrew(ホームブルー)は Mac 用の パッケージマネージャー(ソフトウェアを簡単にインストール・管理するツール)です。Windows で言う「winget」や「Chocolatey」に相当します。
設定手順:
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"インストール後、画面に表示される指示に従ってパスを通す:
# Apple Silicon Mac (M1/M2/M3/M4) の場合: echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> ~/.zprofile eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"- 推奨値: 必ずインストール
- なぜ?: Node.js、Python、各種 CLI ツールなど、開発に必要なほぼすべてのソフトウェアを
brew installで簡単にインストールできる - 確認方法:
brew --versionでバージョンが表示されれば OK - 出典: Homebrew 公式サイト
-
F3. Git の初期設定をする [必須]
何が変わる? Git(バージョン管理システム)にあなたの名前とメールアドレスを登録します。これがないとコミット(変更の記録)ができません。
設定手順:
# あなたの名前(GitHub に表示される名前) git config --global user.name "Your Name" # あなたのメールアドレス(GitHub に登録しているもの) git config --global user.email "your.email@example.com" # デフォルトのブランチ名を main にする git config --global init.defaultBranch main # 改行コードの自動変換(Mac では input が推奨) git config --global core.autocrlf input- 推奨値: 上記すべて設定
- なぜ?: Git のコミットに名前とメールが記録される。設定しないとコミット時にエラーになる
- 確認方法:
git config --global --listで設定内容を確認 - 出典: Git 公式ドキュメント - 初期設定
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F4. SSH 鍵を生成して GitHub に登録する [必須]
何が変わる? GitHub との通信が パスワード不要 で安全にできるようになります。コードの push/pull が楽になります。
設定手順:
(1) SSH 鍵を生成する:
ssh-keygen -t ed25519 -C "your.email@example.com"- 保存場所を聞かれたら Enter(デフォルト
~/.ssh/id_ed25519) - パスフレーズを聞かれたら 好きなパスワードを入力(空でも可だがセキュリティ上は設定推奨)
(2) SSH エージェントに鍵を追加する:
eval "$(ssh-agent -s)"~/.ssh/configファイルを作成(または編集):cat << 'EOF' > ~/.ssh/config Host github.com AddKeysToAgent yes UseKeychain yes IdentityFile ~/.ssh/id_ed25519 EOF鍵をエージェントに追加:
ssh-add --apple-use-keychain ~/.ssh/id_ed25519(3) 公開鍵を GitHub に登録する:
# 公開鍵をクリップボードにコピー pbcopy < ~/.ssh/id_ed25519.pub- ブラウザで GitHub.com を開く → 右上のプロフィールアイコン → Settings
- 左メニューの「SSH and GPG keys」を選ぶ
- 「New SSH key」をクリック
- Title に「MacBook」など分かりやすい名前を入力
- Key の欄に ⌘ + V でペースト
- 「Add SSH key」をクリック
(4) 接続テスト:
ssh -T git@github.comHi username! You've successfully authenticated...と表示されれば成功。- 推奨値: ed25519 方式で生成
- なぜ?: HTTPS 方式だとプッシュのたびに認証が必要になることがある。SSH なら一度設定すれば以後パスワード不要
- 出典: GitHub Docs - SSH キーの生成
- 保存場所を聞かれたら Enter(デフォルト
-
F5. グローバル .gitignore を設定する [必須]
何が変わる? Mac 固有の不要ファイル(
.DS_Storeなど)が、すべての Git リポジトリで自動的に無視されます。設定手順:
# .gitignore_global ファイルを作成 cat << 'EOF' > ~/.gitignore_global # macOS .DS_Store .AppleDouble .LSOverride ._* .Spotlight-V100 .Trashes # IDE .idea/ .vscode/ *.swp *.swo # 環境変数・機密情報 .env .env.local EOF # Git に登録 git config --global core.excludesFile ~/.gitignore_global- 推奨値: 上記の設定
- なぜ?:
.DS_Store(Finder が自動生成するファイル)を毎回.gitignoreに書くのは面倒。グローバルに設定すれば全プロジェクトで自動適用される - 出典: Git 公式ドキュメント - gitignore
-
F6. Finder で隠しファイルを表示する
何が変わる?
.gitignore、.env、.sshなど、ドット(.)で始まるファイル/フォルダ が Finder に表示されるようになります。設定手順:
- Finder を開いた状態で
⌘ + Shift + .(ピリオド)を押す
これだけです。もう一度
⌘ + Shift + .を押すと非表示に戻ります。- 推奨値: 必要なときにトグル
- なぜ?: 開発では隠しファイルを編集することが多い。Finder で見えないと不便
- 出典: Apple - Finder のキーボードショートカット
- Finder を開いた状態で
-
F7. defaults write コマンドで便利な設定を適用する
何が変わる?
defaults writeは、macOS の 隠し設定 を変更するコマンドです。GUI(画面の設定アプリ)には出てこない設定を変更できます。ターミナルの開き方(復習):
⌘ + Space→「ターミナル」と入力 → Enterおすすめの設定:
# Finder: デフォルトをリスト表示にする defaults write com.apple.finder FXPreferredViewStyle -string "Nlsv" # Finder: パスバーにフルパスを表示する defaults write com.apple.finder _FXShowPosixPathInTitle -bool true # Finder: 拡張子変更時の警告を無効にする defaults write com.apple.finder FXEnableExtensionChangeWarning -bool false # スクリーンショット: 影をなくす(ウィンドウのスクリーンショット時) defaults write com.apple.screencapture disable-shadow -bool true # Dock: アニメーション速度を上げる(表示遅延0秒、アニメーション0.3秒) defaults write com.apple.dock autohide-delay -float 0 defaults write com.apple.dock autohide-time-modifier -float 0.3 # Mission Control: デスクトップの自動並べ替えをOFF(C3 のコマンド版) defaults write com.apple.dock mru-spaces -bool false # キーリピートをさらに速くする(D3 で ApplePressAndHoldEnabled を先に設定すること) # KeyRepeat: 値が小さいほど速い(2 が実質最速、デフォルトは6) # InitialKeyRepeat: 値が小さいほど待ち時間が短い(15 ≒ 約225ms、デフォルトは25) defaults write NSGlobalDomain KeyRepeat -int 2 defaults write NSGlobalDomain InitialKeyRepeat -int 15 # 設定を反映するために Finder と Dock を再起動 killall Finder killall Dock- 注意:
defaults writeは macOS のアップデートで動作が変わることがある。設定値を変更する前にメモしておくと安心 - KeyRepeat/InitialKeyRepeat を使う場合: 必ず先に D3 の
ApplePressAndHoldEnabledをfalseにして 再起動してから 実行すること(Sequoia ではこの順序が重要) - 元に戻すには:
defaults delete <ドメイン> <キー>で設定を削除すればデフォルトに戻る - 出典: macOS Defaults リファレンス / Apple - defaults コマンド
- 注意:
-
F8. Spaces(仮想デスクトップ)ワークフローを設計する
何が変わる? 複数のデスクトップを使い分けることで、作業環境を整理できます。「このデスクトップはコーディング用、あちらはブラウザ用」のように分けると、ウィンドウの切り替えが楽になります。
設定手順:
(1) デスクトップを追加する:
- トラックパッドで 3 or 4本指を上にスワイプ(Mission Control)
- 画面上部のデスクトップ一覧バーの右端にある「+」をクリック
- 必要なだけ繰り返す
(2) アプリを特定のデスクトップに固定する:
- Dock のアプリアイコンを 右クリック(2本指クリック)
- 「オプション(Options)」→「割り当て先(Assign To)」
- 「このデスクトップ(This Desktop)」を選ぶ
おすすめの構成例:
デスクトップ 用途 固定するアプリ 1 メイン作業 エディタ(VSCode / Cursor) 2 ブラウザ / 調べもの Chrome / Safari 3 コミュニケーション Slack / メール 4 ターミナル / DB Terminal / iTerm2 - ショートカット:
Control + 数字(例:Control + 1でデスクトップ1へ)で瞬時に切り替え可能(システム設定 → キーボード → キーボードショートカット → Mission Control で有効化) - なぜ?: ウィンドウが重なって探す時間がなくなる。「ここを見ればあのアプリがある」と決まっていると認知負荷が減る
- 出典: Apple - Mission Control で Spaces を使う
-
F9. ターミナル代替アプリを検討する(紹介)
何が変わる? macOS 標準のターミナルでも十分使えますが、より高機能なターミナルアプリに乗り換えると、画面分割やカスタマイズ性が向上します。
代表的な選択肢:
アプリ 特徴 インストール iTerm2 最も人気。画面分割、検索、プロファイル管理が強力 brew install --cask iterm2Warp AIアシスト付き。モダンなUI。入力補完が賢い brew install --cask warpGhostty 超高速。GPU レンダリング。設定はテキストファイル brew install --cask ghostty- 注意: これは 必須ではなく紹介 です。標準ターミナルで問題なければそのまま使い続けて OK
- 出典: iTerm2 公式 / Warp 公式 / Ghostty 公式
-
F10. アニメーションを減らす / 透明度を下げる
何が変わる? ウィンドウの開閉アニメーション、デスクトップ切り替えのスライドなどが 瞬時に 切り替わるようになります。視覚効果を減らすことで、動作がキビキビに感じられます。
設定手順:
- → システム設定 → 「アクセシビリティ(Accessibility)」
- 「ディスプレイ(Display)」を選ぶ
- 「視差効果を減らす(Reduce motion)」を ON にする
- (お好みで)「透明度を下げる(Reduce transparency)」も ON にする
- 推奨値: 「視差効果を減らす」は ON 推奨、「透明度を下げる」はお好みで
- なぜ?: アニメーションは見た目は綺麗だが、速さを求めるなら無駄。特にデスクトップ間の切り替えがスムーズになる
- 出典: Apple - アクセシビリティ ディスプレイ設定
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F11. Spotlight インデックスから開発フォルダを除外する
何が変わる? Mac の検索機能(Spotlight)は、すべてのファイルをインデックス化しています。
node_modulesやbuildフォルダなど 数万ファイルを含む開発用フォルダ を除外すると、インデックス処理の負荷が減り、バッテリー持ちと SSD 寿命が改善 されます。設定手順:
(1) GUI で除外する:
- → システム設定 → 「Siri と Spotlight(Siri & Spotlight)」
- 一番下の「Spotlight のプライバシー…(Spotlight Privacy…)」をクリック
- 「+」ボタンで除外するフォルダを追加(例: プロジェクトの
node_modulesフォルダ)
(2) ターミナルで特定フォルダのインデックスを無効化:
# 特定フォルダのインデックスを無効化 sudo mdutil -i off /path/to/heavy/folder- 推奨値: 大規模プロジェクトフォルダ(
node_modules、.git、buildなど)を除外 - なぜ?:
node_modulesフォルダだけで数万〜数十万ファイルになることがある。これを Spotlight がインデックスすると、バックグラウンドで常に CPU を消費する - 出典: Apple - Spotlight プライバシー設定
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F12. メニューバーのアイコンを整理する
何が変わる? 画面右上のメニューバーに並んでいるアイコン(Wi-Fi、バッテリー、時計など)を 並び替え・非表示 にできます。
設定手順:
(1) アイコンを並び替える:
⌘キーを押しながら メニューバーのアイコンをドラッグして位置を変更
(2) 表示/非表示を設定する:
- → システム設定 → 「コントロールセンター(Control Center)」
- 各アイテム(Wi-Fi、Bluetooth、バッテリーなど)の表示を「メニューバーに表示」「使用中に表示」「表示しない」から選ぶ
- 推奨値: バッテリー残量(%表示)を ON、あまり使わないアイコンは非表示に
- なぜ?: メニューバーが散らかっていると視覚的にノイズが多い。よく使うものだけ表示しておくとスッキリする
- 出典: Apple - コントロールセンター設定
必須キーボードショートカット一覧
Mac に移行したら、まずこれらのショートカットを覚えましょう。Windows との対応も記載しています。
キー記号の読み方:
⌘= Command(Windows の Ctrl に近い)⌥= Option(Windows の Alt に近い)⌃= Control⇧= Shiftfn= Function(キーボード左下)
アプリ操作
| Mac | Windows 対応 | 動作 |
|---|---|---|
⌘ + Q | Alt + F4 | アプリを完全に終了 |
⌘ + W | Ctrl + W | ウィンドウ/タブを閉じる(アプリは終了しない) |
⌘ + Tab | Alt + Tab | アプリ切り替え |
⌘ + ` | (なし) | 同じアプリ内 のウィンドウ切り替え ★よく使う |
⌘ + N | Ctrl + N | 新規ウィンドウ |
⌘ + T | Ctrl + T | 新規タブ |
⌘ + ,(カンマ) | (なし) | アプリの設定(環境設定)を開く |
⌘ + H | (なし) | アプリを隠す |
⌘ + M | (なし) | ウィンドウを最小化 |
テキスト編集
| Mac | Windows 対応 | 動作 |
|---|---|---|
⌘ + C | Ctrl + C | コピー |
⌘ + V | Ctrl + V | ペースト |
⌘ + X | Ctrl + X | 切り取り |
⌘ + Z | Ctrl + Z | 元に戻す |
⌘ + ⇧ + Z | Ctrl + Y | やり直し |
⌘ + A | Ctrl + A | すべて選択 |
⌘ + F | Ctrl + F | 検索 |
⌥ + ←/→ | Ctrl + ←/→ | 単語単位でカーソル移動 |
⌘ + ←/→ | Home / End | 行頭 / 行末に移動 |
⌘ + ↑/↓ | Ctrl + Home/End | ドキュメントの先頭 / 末尾に移動 |
⌥ + Delete | Ctrl + Backspace | 単語単位で削除 |
Finder(ファイル管理)
| Mac | Windows 対応 | 動作 |
|---|---|---|
⌘ + ⇧ + N | Ctrl + Shift + N | 新規フォルダ作成 |
Enter | F2 | ファイル名変更(※ Mac では Enter で開くのではない) |
⌘ + O | Enter | ファイルを開く |
⌘ + Delete | Delete | ゴミ箱に入れる |
Space | (なし) | クイックルック(ファイルをプレビュー)★超便利 |
⌘ + ⇧ + . | (なし) | 隠しファイルの表示/非表示 |
⌘ + ⇧ + G | アドレスバーに入力 | パスを入力してフォルダに移動 |
スクリーンショット
| Mac | Windows 対応 | 動作 |
|---|---|---|
⌘ + ⇧ + 3 | Print Screen | 画面全体のスクリーンショット |
⌘ + ⇧ + 4 | (なし) | 範囲選択のスクリーンショット |
⌘ + ⇧ + 4 → Space | (なし) | ウィンドウのスクリーンショット |
⌘ + ⇧ + 5 | (なし) | スクリーンショットツールバー(録画も可能) |
システム
| Mac | Windows 対応 | 動作 |
|---|---|---|
⌘ + Space | Win | Spotlight(またはRaycast)を開く |
⌘ + ⌃ + Q | Win + L | 画面をロック |
⌘ + ⌃ + F | F11 | フルスクリーン切替 |
⌃ + ↑ | (なし) | Mission Control |
⌃ + ←/→ | (なし) | デスクトップ間の移動 |
⌘ + ⌃ + Space | (なし) | 絵文字ピッカーを開く |
ターミナル(開発者向け)
| Mac | Windows 対応 | 動作 |
|---|---|---|
⌃ + C | Ctrl + C | 実行中のコマンドを中断 |
⌃ + L | cls | 画面クリア |
⌃ + R | (なし) | コマンド履歴を検索 |
⌃ + A | Home | 行頭に移動 |
⌃ + E | End | 行末に移動 |
Tab | Tab | パス・コマンドの補完 |
参考リンク集
Apple 公式ドキュメント
開発ツール公式
| ツール | URL |
|---|---|
| Homebrew | https://brew.sh/ |
| Git 公式ドキュメント | https://git-scm.com/book/ja/v2 |
| GitHub SSH キー設定 | https://docs.github.com/ja/authentication/connecting-to-github-with-ssh |
| Raycast | https://www.raycast.com/ |
| Rectangle | https://rectangleapp.com/ |
| iTerm2 | https://iterm2.com/ |
| Warp | https://www.warp.dev/ |
| Ghostty | https://ghostty.org/ |
設定リファレンス
| サイト | URL |
|---|---|
| macOS Defaults(defaults write リファレンス) | https://macos-defaults.com/ |
| GitHub gitignore テンプレート集 | https://github.com/github/gitignore |
おつかれさまでした! すべてのチェックが埋まったら、あなたの MacBook は最高の作業環境になっています。 設定はいつでも変更できるので、使いながら自分好みにカスタマイズしていきましょう。